金沢未来のまち創造館(金沢市)にて、金箔工芸「田じま」の指導員である田島友子氏を迎え、石川県を代表する工芸である金箔工芸の体験として、金箔を貼った小物入れを制作しました。まず、小物入れに好みのシールを貼って模様を作ります。専用の液を塗ってもらい、金箔をそっと乗せます。金箔は息を吐いただけで吹き飛んでしまうほど薄くデリケートな代物。かつ、ちょっとでも動かしてしまうときれいに貼れないので、慎重に扱います。金箔が定着したら保護液を塗り、乾いたところで、はじめに貼ったシールをピンセットでそーっと剥がして完成です。参加者思い思いの金箔工芸品が出来上がりました。小物入れが仕上がったところで、今度は中に入れて飾ると映える、プリザーブドフラワーのコサージを作りました。ホワイトを基調に、ゴールドをあしらったコサージは、金箔を貼った紅柄色の小物入れにぴったりでした。地元の工芸ながら、初体験の方も多く、日頃ほとんど触ることのない金箔シートに感激しながら仕上げていき、出来上がりに満足した様子が伺えました。楽しく、嬉しい気分になった講習会でした。
記/髙田真澄