クンペル高知(高知市)にて、岡桂子名誉本部講師を迎え「実りの秋を楽しむブーケ」をテーマとした講習会を開催しました。講話では「秋の実り」の一つ葡萄が豊穣のシンボルとされ、壁画や装飾に登場すること。豊穣の神、ワインの神と言われるギリシャ12神の一人ディオニオス(ローマ神話ではバッカス)の象徴とされる「豊穣の角」「チェルソスの杖」についての話があり、次いで、その角と杖からイメージされるフラワーデザイン2作品が紹介されました。実習では、まず、2枚の紙皿にリボンや蔓をあしらい、ブーケホルダーと組み合わせたブーケアシストを作ります。蔓を紙皿の縁に沿わしながら付ける箇所では、参加者は動きが出るよう工夫しながら熱心に取り組んでいました。深紅やアプリコットカラーのスプレーバラ、カーネーション、マム、アストランティアなどをアレンジし、深まりゆく秋のエレガントなブーケが完成しました。
記/藤島令子