愛媛県農林水産研究所農業研究部花き研究指導室(東温市)にて、平松浩二氏を講師に迎え、盆栽講習会を行いました。最初に、枝の一部の皮を剥くデザイン、神(ジン)と松のワイヤーかけが披露されました。真っ直ぐだった松の枝が、鉢の口近くまで曲がった時は会場から驚きと歓声が上がりました。講師の人柄と楽しいトークに、参加者からは水やり、剪定、植替え時期などについて多くの質問が寄せられました。実習では、黒松の千寿丸(センジュマル)を各自選んだ器に植替えました。「根張り」という、松の根と器をワイヤーでしっかり固定する重要な作業で、参加者は悪戦苦闘。その様子を見た講師が一人ずつ席を回り、根と器がしっかり固定されているか確認する場面もありました。苦戦した分、完成した盆栽に参加者は満足気な表情を浮かべていました。盆栽に興味があっても触れる機会がなかった参加者も多くいたため、今回の講習会で希望を叶えることができました。
記/上田佳奈