ル・コルビュジエ 絵画から建築へ ピュリスムの時代
村上博哉, 東京新聞/編 東京新聞/刊
2019年/発行 332ページ

日本では東京・上野にある国立西洋美術館本館を基本設計したことで広く知られる、近代建築の巨匠ル・コルビュジエ。建築家で知られる彼は、画家アメデエ・オザンファンとともに絵画も制作していました。本書では、2019年に開催された「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」の図録でありながら、パリで「ピュリスム」の運動を推進した時代に焦点をあて、絵画や建築、都市計画、出版など多方面にわたった約10年間の活動を振り返ります。
オザンファンの教えのもと描いた絵の他に、キュビズムの画家として有名なパブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックの絵画も掲載されていて、見ごたえ十分。もちろん、コルビュジエが手掛けた建築物の写真や住宅模型もあり、彼がいかに多才であったかが分かります。本書を読んでから、実際に彼が手がけた国立西洋美術館に訪れてみると視点が変わって見えるかもしれません。
(蔵書番号:0003127)

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