フラワーデザイナーとしてデザイン画を描く機会がある人も多いのではないでしょうか。たとえ目の前に実物の花があっても、思い描いたデザインを描き出すことはフラワーデザインを制作するのとはまた別の難しさがあります。
本書は、写真から花を描くワークブックです。お手本として描かれた花は、とても繊細かつ色使いも細やかで、まるで写真を見ているかのようです。ただし、著者によれば「写真を描く」のではなく「写真の向こう側にある実態を描く」ことを意識しているとのこと。
本書では、まず花の色を作るところからはじまります。実際の花を描けるようになったら、葉を増やし、茎をつけて、最後はアレンジメントへと徐々にステップアップ。道具や塗り方、色鉛筆の持ち方などの基礎もおさえてあるので、初心者でも楽しく進められます。
今年は11月に日本フラワーデザイン大賞を控えています。一次審査はデザイン画。本書で花を描く技術をレベルアップさせ、ぜひ出展にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(蔵書番号:0003095)