色とりどりの花や植物を組み合わせたブーケは、人を笑顔にさせる力を持ち、特別なときを彩る存在としてさまざまな場面で使われています。
　本書は、魅力あふれるブーケ作品が四季ごとに紹介されています。著者である藤野氏は「ひとの五感に触れる四季の色彩や質感を花で表現すること」をコンセプトとした花店をオープン。それに違わず、掲載された作品は四季ごとに違った表情を見せています。また、球根にワイヤーを付けたり、ゼンマイにチューリップの球根を挟んだりと、個性的なブーケも。型にとらわれない自由な発想から生まれるブーケは、見ているだけでも楽しくなります。著者によれば、季節ごとの花や緑の持つ美しい色や不思議な姿を楽しみながら花選びをすると、自分のブーケの「色」になるとのこと。
　これから訪れる春に向けて、自分の「色」を探してみてはいかがでしょうか。（蔵書番号：0003096）