葉、枝、ワイヤー、布など、花と組み合わせたデザインは無限にあります。そして、組み合わせ方も折りたたむ、編む、結ぶ、接着するなどさまざま。それだけでも、フラワーデザインの世界がいかに幅広いかが分かります。
本書は200以上の技術が掲載された、360ページを超える実用的なマニュアルです。眺めているだけでも楽しい本ですが、時間を使って気になるところを見つけてじっくり読んでみたい内容でもあります。たとえば、ガラスの器のふちと枝の一部分に砂利を付けてアレンジしていたり、水と花を入れた花器の上に溶かしたろうそくを流してみたりと、すぐに実践してみたい魅力的なアイデアが満載。今回紹介しているもう一冊の『Floristic Basics』と同じように、こちらも基礎的なテクニックが紹介されているので、2冊あわせて読むとより知識が深まるのではないでしょうか。
デザインは季節や時代によってもめまぐるしく変化していきます。初心にかえり、基礎を振り返りたいと思ったときに、ぜひ本書をヒントにしてみてください。(蔵書番号:0002969)