花ファッショントレンド2021 テーマ「New Period ~SUPERNATURE~」秋冬カラー「黒」

蝉の声がヒグラシに代わり、虫の音が聞こえるようになり、日増しに秋の気配を感じます。

私の住む市は都会過ぎず、田舎過ぎない場所- 街路樹や公園、田園風景など身近に自然が溢れています。
散策をすれば素材集めも容易です。

枯れ枝や落ち葉など、自然の恵みで作品作りをするのも面白いものです。
美しい動きの枯れ枝に出会うと、創作意欲が沸き上がります。


<花材・資材>

ツツジの根
枯れ枝(ナツハゼ)
木の皮

カリブラコア(カメレオン)
トウガラシ
ペチュニア ノワール(黒之瀬戸)
ヒューケラ
コリウス(ブラックゴブリン)
ジニア
三尺バーベナ
エリンジウム(セレナータ)
ユーフォルビア(ブラックバード)
センニチコウ(千紅花火)


暑さで枯れてしまったツツジ- 掘り起こしてみたら美しい根が現れました。
今回の主役は「ツツジの根」です。

根のフォルムを際立たせるため、逆さまにして使います。
構造の複雑さが面白いですね。



トレンドカラーの黒を強調するために
木の皮を枝に両面テープで貼り、縦は重厚なラインを
ナツハゼの枯れ枝を足して、横は軽いラインを作ります

 

2021年秋冬カラーの「黒」を意識した花材を集めて、花をいけます。

黒い花は少ないので ヒューケラやコリウス、紫とうがらしなどカラーリーフの力を借ります。
切り花もいいですが、動きが少ないので、今回はより動きのある花苗を使って作品を作りました。




違うアングルから見るとまた面白さがあります

自然の恵みを自然に逆らった形状で、使っていくと
植物なのに命が宿った人のようにも見えてくるから不思議です。

自然を感じつつ アートも感じる ⇒ ”超自然”
サブテーマとなっている ”SUPERNATURE” が今回の作品作りのコンセプトになっています。

今回の主役「ツツジの根」。
素材の美しさに導かれ、この作品が生まれました。
枯れ枝や落ち葉、木の実は自然からのプレゼント。身近に手に入る素材を集めて 作品を作ってみてはいかがでしょうか?


REPORTER
柿本 亜矢 KAKIMOTO Aya
NFD名誉本部講師 岐阜県支部
花ファッションデザインチーム

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