新年あけましておめでとうございます。
新しい年が皆様にとって佳き年でありますよう、ご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
新しい年を迎え気持ちも新たにスタートしたいものですね。
まだまだ寒さを感じる日々ではありますが、植物の世界では春への準備が進んでいます。
春を待ちわびる花々の気持ちをオリジナルオブジェを制作し「アートとの融合」を表現してみたいと思います。
<花材>
タラスピオファリム(ナズナ)
ラナンキュラス
ルナリア
エノコログサ
ニゲラ
スイートピー
<資材>
チキンネット
吸水フォーム
木工用接着剤
ヘラ
器
紙粘土
ビニール袋
ドライ素材:ヤマシダ、ベアグラス
プリザーブドフラワー:アジサイ、カーネーション
<作り方>
最初にオブジェ風の花器を作ります。
器の形に合わせてチキンネットで大まかに形を作ります。チキンネットは簡単に好きな形を作ることができる便利な資材です。
チキンネットを花器の上に乗せ、四つ角をねじりながら上に向かって引っ張り、ベースとなる器とのバランスを整えます。
長さなどサイズが足りない時はチキンネットを足してお好みのサイズに整えてください。
次に紙粘土をチキンネットに貼り付けていきます。
紙粘土は小さくちぎって少量の水を混ぜると滑らかになり、つけやすくなります。
ただし、水を入れすぎると緩くなりすぎるので混ぜながら様子をみて少しずつ入れるようにします。
チャック付きのビニール袋の中で揉むようにすると混ざりやすく、さらに片付けの手間を減らすことができます。
次にドライフラワーやプリザーブドフラワーを貼って風合いを出します。
先ほど使ったビニール袋の中に木工用接着剤を混ぜ、耳たぶくらいの柔らかさになるようにします。
ドライ素材を貼りたい部分に塗り素材を貼ります。
またその上から紙粘土を塗ることによりオブジェの風合いを変えることができます。
花器が乾くまでにおよそ一晩かかります。
吸水フォームをセットします。
水がこぼれると紙粘土が溶けてしまうので、セロハンを敷きます。
吸水フォームには枯れ草をのせて軽くカバーします。
春風にのって花々が花器から流れ出るようなイメージで制作していきます。
スイートピー、ラナンキュラスにはカーブを付けるためにインソーションを、弱い(挿しにくい)花材を挿すときはツイスティングなどを施し補強をすると挿しやすくなります。
奥行感や高低差などを考えながら自然を感じられるように花材を入れていきます。
全体のバランスを整えて完成です。
これからやってくる春を想像しながら、アレンジを楽しんでください。
REPORTER
徳田 春美 TOKUDA Harumi
NFD本部講師 東京城北支部
花ファッションデザインチーム