10月は実りの秋。
大地のエネルギーをいっぱい吸収して、成長した植物たちは、実りの季節を迎えます。
日本には豊かな四季があり、秋になるとさまざまな虫の声が聞こえ、実りの秋がやってきます。
街のお花屋さんにも、秋の色づいた実ものがたくさん売られます。
そんな実ものと、秋のお花、枝物を用いて秋のアレンジメントを作るのがこれまでの流れですが、
今回の花ファッショントレンド2020のテーマは、「異文化の融合」、
異文化の地で育った植物たちと日本の秋の花、実ものを融合させてアレンジメントを制作してみましょう。
<資材>
花器
吸水フォーム
石
#28ワイヤ
#18ワイヤ
糸巻きワイヤ(グリーン)
フローラルテープ(ブラウン)
食品用ラップフィルム
<花材>
枝もの(枝分かれした枝/ドライでも良い)
A: 長いもの 1本 軸用 しっかりとしたもの 長さ 50〜65センチ程度
B: 短いもの 3〜5本 長さ 30センチ程度のもの
[季節の花]
日本:ユキヤナギ(紅葉染め)、ノギク、アケビ、キンミズヒキ、苔、草
北アメリカ:スズバラ、ヤマゴボウ
西アジア、地中海:カーネーション
南アメリカ:アゲラタム
ニュージーランド:ワイヤープランツ
南アフリカ:ピンクッション
[アーティフィシャルフラワー]
南アメリカ:エアープランツ、チランドシア
普段何気なく触れているお花の原産地等を調べてみるのも面白いですよ!
<作り方>
1 花器に吸水フォームや安定させるための石等を入れ、軸になる枝Aを固定します。
必要に応じて、枝の根元をワイヤで三方向に補強して、軸の枝が倒れないようにします。#18ワイヤに茶色のフローラルテープを巻いたものを使用すると強度が増します。
花器は、大地を感じるような風合いのものがよく、小さいほど作品がモダンになりますが、無理のない程度のものを選択してください。
根元は苔や草などでカバーし、大地を表現します。
2 花を入れるベースとなる枝を組みましょう。Bの枝を組んで、花を入れるベースをつくります。
枝同士が交わる箇所を必要に応じてワイヤで止めます。ワイヤは#28に茶色のフローラルテープを巻いて使用します。
3 1の軸枝に2の組んだベースを取り付けます。軸枝に重心がかかるようにし、お花を入れても倒れないようバランスをとって取り付けてください。
4 吸水フォーム1/3を球体にカットし、下半球部分に食品用ラップフィルムを巻いて水止めし、ラップの上から苔を貼り、グリーンの糸巻きワイヤで巻きつけます。
3のベースの軸枝の真上にセットし、 グリーンの糸巻きワイヤ で固定します。
5 花材をアレンジして完成です。
REPORTER
梅澤 美貴 UMEZAWA Miki
NFD名誉本部講師 大阪府支部
花ファッションデザインチーム