自宅で過ごす時間が増え、今までは花を飾る余裕がなかったけれど、
花を飾ってみたいとずっと思っていた…と自分のために花を買う方が増えているそうですね。
流行も経済も日常も覆ってしまうような劇的な変化が起こった世の中ではありますが、
よく耳にするのは、家の中でゆったりと過ごすことで団らんを楽しむ。
暮らしを豊かにできる花飾りを花ファッショントレンドに載せてご案内していきます。
今年の花ファッショントレンドテーマである「異文化の融合」。
一番身近である和と洋の融合。
和の資材を洋風にアレンジして構成しています。
今回使った器は「枡」。
釘一つなく組上げられる美しい日本の技ですね。
和のイメージの「枡」に春夏トレンドカラーの「マカロンカラー」をプラスして洋風に変化させてみたいと思います。
マカロンカラーとして用いるのは
もうひとつ日本の「 Kawaii（カワイイ）」という言葉ががぴったりな素材、柄物のマスキングテープ。
アメリカで発明されたマスキングテープですが、和紙と出会ったことで手で切れる使いやすい素材になり、普及したのだそう。
また地味だったマスキングテープが 女性目線から文具として扱われるようになり、柄物が登場して脚光を浴びた文化融合というストーリーも素敵です。
＜手順＞
1 1合枡にマスキングテープを貼って装飾し、春夏のトレンドカラー「マカロンカラー」に似合う器へと変化させていきます。
親子で作っても楽しいですね。
2 縦横、ランダムに側面にはります。
今回は枡を8個使用して組み合わせを楽しみます。
3 花の入れ方は、基礎からの着想。NFDのフラワーデザイナー資格検定試験の基礎テクニックを応用しています。
挿し方は並行（パラレル）で。見慣れた並行ですが、器を積んでいるので、一味違った印象に。
4 パターン違いで 枡を輪になるように並べて リース状に。
5 パターン違いで 枡を市松模様に並べて。
並べ方を変えて幅広いデザインが楽しめるのはマスの規則正しい形の成せる業。
私の住む岐阜県大垣市は日本一枡を作っている産地です。
最近はさまざまなデザインや柄の素敵な枡がたくさんあります。
みなさんもいろいろな組み合わせを楽しんでみてください。
REPORTER
柿本 亜矢 KAKIMOTO Aya
NFD名誉本部講師 岐阜県支部
花ファッションデザインチーム
