10月、秋の深まりを感じる季節になりました。
古来の日本では、やわらかな月の光を障子を透して短歌を詠んでいた素敵な季節です。
そのような情景を思い浮かべながら、昔からある格子状の障子とアール・ヌーヴォーとを融合し、ネオノスタルジー~懐かしさからの創造~を感じるようなデザインにしてみました。
また、障子は障子紙を貼ったものが主流ですが、一部にカラーセロハンを使用し、秋冬カラーのキャラメルコーティングを取り入れてトレンド性を高め、秋の花と融合したモダンなデザインとしました。
使用花材:
キバナコスモス、ワレモコウ、ケイトウ、リンドウ、クジャクソウ、イヌダテ、キンエノコログサ、ミズヒキ、など
作り方:
1. 木枠の内側に目抜きで穴をあけながら竹ひご(1.8㎜)を曲線を描くように配置して穴に刺し接着剤で貼り留めたら、裏側からカラーセロハンを貼ります。
2. 竹ひごで格子を作り、和紙を貼ります。
3. 保水には、木枠の右下にパウダー状のカラーフォームを入れたクリアケースを両面テープで貼り付けます。
水は、パウダーが柔らかくなり過ぎないように調整しながら入れます。
パウダー状のカラーフォームを使用することにより、ステムの細い花なども挿しやすくなります。
4. 最後に、秋の草花などをアレンジして完成です。
光をあてるとカラーセロハンの色が、よりキャラメルコーティングのツヤ感を増して際立ちます。
今回ご紹介したアレンジメントは、カラーセロハンの部分を千代紙やちりめん布など、さまざまな素材にアレンジし、オリジナルなデザインを創ることができます。
…こうして出来上がったオンリーワンのネオノスタルジーなデザインで、素敵な秋を彩って見ませんか。
REPORTER
星野 藍香 Aika HOSHINO
NFD本部講師 千葉県支部
花ファッションデザインチーム