暑く長かった夏が終わり、秋風が心地よく感じられる今日この頃。
原っぱいっぱいのススキが秋の風に揺れると、子どもの頃の我が家の年中行事のひとつで、ススキにキクの花、甘~く作ってくれたお団子を供え、お月見をしたことがこの歳になってとても懐かしく思い出されます。
今思えば、母がお月見のまん丸いお団子を三角形に重ね上げていたのはただの伝承でしょうが、おそらく昔からのクラシックな形なのでしょう。
今回の作品は、クラシックな形である円柱や四角形を積み重ねて三角形を作り、古典的なフォルムのトライアンギュラーになるように交差の手法を取り入れて花を配置。
また、1本のススキでアウトラインを強調しました。
いろいろな四角形の素材を準備します。
その中の2つの器には秋冬トレンドカラー「キャラメルコーティング」のアクリル板と杉皮を貼って秋冬のイメージを演出します。
準備した四角形の素材を積み重ねます。
全体のフォルムを三角形にするため、片方にのみ花を配置し、緊張感を引き出しました。
今回は秋の花材を使用しましたが、この手法を冬にはカジュアルなクリスマスツリーに応用してみてはいかがでしょうか。
REPORTER
宮迫 真芳 Masayoshi MIYASAKO
NFD本部講師 広島県支部
花ファッションデザインチーム