淡い色のワンピース、レースの靴下、エナメルの靴、リボンのついた帽子。
梅雨の晴れ間の日曜日。
小学生に上がる年頃のころ、母に手を引かれてオシャレをしてお出かけした懐かしいイメージで 帽子をモチーフに作品化しました。
花ファッショントレンドの基本的な理念である「KASANE(かさね)」も意識して
シーブッシュ、シサル麻、オーガンジーリボンなど さまざまな素材を重ねて、
作品の土台となるカフスを作っています。
使用した花は春夏カラー『甘い白』をイメージしています。
透き通るような質感のリューココリーネ
軽やかで伸びやかな表現ができるユメホタル
すがすがしい白がまぶしいアリウム・コワニー
甘くやさしい雰囲気のバラ・・・
真っ白ではなく セピア色の思い出にたどり着くような色合いでセレクトしています。
茎の持つ軽やかな動きをいかしながら ふんわりとやさしいイメージで 蝶々のモチーフも加えました。
また、リューココリーネは微香ですが甘い香りを合わせ持っていますので、ふわりと香りでも「甘い白」を表現しました。
無邪気で なつかしい、甘い記憶をたどりながら・・・。
REPORTER
竹村 結花 Yuika TAKEMURA
NFD本部講師 愛媛県支部
花ファッションデザインチーム