まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では秋。
そしてまもなくお月見です。
夏の賑わいを残しつつ、静かに月を愛でる時間も素敵です。
今年のトレンドテーマは「共生」。
フレームのみでも、アレンジメントのみでも楽しめる作品が合わさることでさらなる相乗効果をねらっています。
モチーフは月を見上げる2羽のウサギ。
花だけ使って余りがちなアーティフィシャルの葉を有効利用してフレームを作り、色とりどりの秋冬トレンドカラーのダルトーンの花をあしらいました。
セイヨウススキのアレンジメントも一緒に飾るとより世界観が広がります。
<使用花材>
セイヨウススキ(パンパスグラス)、ヤマゴボウ、デコラマム、ケイトウ、ヒメヒマワリ、ワイルドオーツ、スプレーバラ、スプレーカーネーション、クロホオズキ
<使用資材>
カラーボード(木目)2枚、小物整理用トレー、吸水フォーム、フラワーデザイン用接着剤、アーティフィシャルリーフ、ヤマゴケ
養生テープ、A3・A4コピー用紙各1枚
<作り方>
1. A3のコピー用紙にウサギの輪郭を描き、それを型紙にしてカラーボードをカットします。
(絵が苦手な場合「ウサギの型紙」でネット検索するとでてくるので、拡大コピーしてください)
3cm位の幅のフレームになるように内部をカッターナイフなどでくりぬいてください。
同様にA4のコピー用紙に小さめのウサギの輪郭を描き、もう1枚のカラーボードをカットします。こちらはくりぬきません。
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2. カラーボードに葉脈をはずしたアーティフィシャルリーフをフラワーデザイン用接着剤で貼り付けます。
カラーボードは何色でも作れますが、木目調を使うと、葉と葉の隙間が空いていても自然に調和するのでおすすめです。
小さいウサギも同様にリーフを貼ります。
3. 小物整理用トレーに養生テープを貼って、フラワーデザイン用接着剤をぬり、大きなウサギの裏面に貼り付けて立たせます。
養生テープを貼っておくことで、花が終わって解体する際にきれいにはがすことができます。
4. 切り取ったボードを2cm角に3枚作り重ね合わせて、大きなウサギの左足あたりに貼り付けておきます。
5. 小さいウサギを左足前に貼り付け、器より高くならないように吸水フォームをつめて、花を挿します。
交差で挿していくと、茎のラインも引き立ち、よりかわいらしく仕上がります。
6. 竹の器に吸水フォームを詰め、セイヨウススキ(パンパスグラス)の縦長のラインを意識してアレンジを作ります。
7. できたアレンジメントをウサギの横に並べて完成です。
セイヨウススキ(パンパスグラス)をススキに変えると和の雰囲気になります。
制作時、ススキの穂がまだなかったため、写真のススキはアーティフィシャルを使っています。
窓辺に飾ってウサギの向こうに見える十五夜をお楽しみください。
Flower Designer
舛田美由紀 MASUDA Miyuki
NFD本部講師 神奈川県支部
花ファッションデザインチーム