残暑を迎えるこの時期、
夏の香りも少しずつ、秋の香へと自然の色味とともに移り変わっていきます。
花を楽しみながら春夏トレンドカラーの「ペールトーン」を使用した夏の香りのアレンジメントをご紹介いたします。
<使用花材>
ヒマワリ、セイヨウニンジンボク、パイナップルリリー、エリンジウム、ミント、モナルダ
<使用資材>
ワイヤーバイン、ベルカップ、ペーパークラフトバンド(淡いピンク)、スクエアの木材、刺繍糸、羊毛フェルト
<作り方>
1. ワイヤーバインに、スクエアの木材とベルカップをグルーガンで固定します。
2. フラワー用チューブミニに刺繍糸を巻き付け、ほどけないように端をフラワーデザイン用接着剤で留めます。
3. ペーパークラフトバンドを1m~1m50cm程度の長さで切ります。
ペーパークラフトバンドの幅が約1.5cmと広いので3等分にカットします。
4. 3等分にカットをした、ペーパークラフトバンドをワイヤーバインの合間を縫うように絡めていきます。
そして、ベルカップの中に羊毛フェルトを丸め入れ、フラワー用チューブミニに刺繍糸を巻き付けたものを
スクエアの木材の上に乗せグルーガンで接着していきます。
5. ヒマワリ、パイナップルリリー、セイヨウニンジンボク、エリンジウム、ミント、モナルダをフラワー用グラスチューブへ挿していきます。
パイナップルリリーは、このデザインの中では色・キャラクターと目立つ存在の花材なので、
この主張を最大限に生かすよう、デザイン的なガラス花瓶を使用しペアで入れることで、
全体の調和を崩さない形で仕上がるようにデザインしました。
セイヨウニンジンボク、ミント、モナルダはハーブとしても有名な花材で、
特にミントとセイヨウニンジンボクは香り豊かで夏の風にそよがれたときにふっと薫香りがとても心安らぎます。
6. 今回ご紹介した資材で、市販されているクラフトバンド、羊毛フェルト、刺繍糸は色のバリエーションも豊かで、
季節にあわせたり、自分好みのカラーに変えて楽しんでいただけます。
ぜひ、応用していただければと思います。
最後に、玄関の棚に置くイメージで、
木材と花瓶に刺繍糸を巻き付けたものを準備、そしてユーカリの実を加えデザインしたものを制作し、
今回ご紹介しました作品と置くことで共生させてみました。
Flower Designer
髙智美乃 KOCHI Mino
NFD本部講師 愛媛県支部
花ファッションデザインチーム