近年自然が猛威を振るい、日本各地でさまざまな災害が起こっています。
台風が通過した後はあちらこちらで樹木の枝が折れて散乱しています。
そんな景色を見ながら、落ちた枝を少しでも活用できないかと考え、今回の着想に至りました。
また、作品は複雑な作りこみを避け、お花が好きな方や一般の方、
子どもたちでも作成できるように、シンプルな方法を取り入れました。
<使用花材>
ジニア、エノコログサ、SPバラ、カンガルーポー、ワイヤープランツ、リキュウソウなど
※メカの枝はサクラ、ケヤキ
<使用資材>
#18ワイヤー3本、フローラルテープ(茶色)、結束バンド(50本程度)、茶色スプレー、フラワーデザイン用接着剤
<作り方>
1. サクラやケヤキなどの枝を枝分かれの部分でカットし、V字のようにパーツを作っていきます。
作品の完成サイズによって必要なパーツ数は異なります。
2. V字に切り分けたパーツを結束バンド(あらかじめ茶色スプレーで着色)で固定していきます。
今回は直径約40㎝で作成しました。枝分かれの先端が中心に来るように円形にそれぞれのパーツをつなぎ合わせます。
この時、しっかりとした枝を使って骨組みを作り、ある程度出来上がってから細い枝でさらに円形になるように固定していきます。
フラワーデザイン用接着剤なので留めてもかまいません。
3. #18ワイヤを3本テーピングし、それぞれ1/3でカットし、花束のアシストを作ります。太めの枝にワイヤーを結束バンドで固定します。
4. お花を入れていきます。この時、中心は少しへこむように、平面に入れていくのがポイントです。
また、あまりたくさん花を入れて膨らませてしまうと、せっかくの枝のフレームが隠れてしまうので注意が必要です。
5. 平面にいれつつも自然な段付けを行い、結束して完成です!
Flower Designer
菊川裕幸 KIKUKAWA Hiroyuki
NFD本部講師 兵庫県支部
花ファッションデザインチーム