冬の夕暮れ時に、夕日に照らされた木々の枝を見ると、差し込む陽の影になって枝振りが真っ黒に鮮明に見えます。
そんな自然の風景を切り取って、お部屋のウォールデコレーションを作ってみましょう。
2021年の花ファッショントレンドのテーマから、今回は<アートと自然の融合>
自然の枝が額縁サイズに切り取られ、そこにクリスマスの星が降ってきたイメージで制作します。
<資材>
枝
新聞紙などの型紙
裸ワイヤ(#28、#26)
速乾性の接着剤またはフラワーデザイン用接着剤
艶消し黒のラッカースプレー
クリスマスオーナメント
<制作手順>
1.作りたい作品の大きさを決める
型紙になる新聞紙を用意します。
今回の見本は、新聞紙見開きサイズ。
ブランケット判の倍のサイズ、546mm×横812mmで制作します。
以後、わかりやすいように白い紙にサイズ枠を書いて示しますが、新聞紙の上で制作していただいてかまいません。
新聞紙ですと縦横のバランスがとれていますので、大きさも調整しやすく、使いやすいと思います。
日本の一般的な新聞紙は「ブランケット判」と呼ばれ、1ページのサイズは縦546mm×横406mmです。
また、新聞紙1枚(見開き)の場合は ブランケット判の倍の大きさですので、縦546mm×横812mmとなります。
それらより小さい物を作る場合は、新聞紙を折って使っていただくと、同じ倍率で小さくなります。
見本サイズがちょっと大きいと思う方は、飾るスペースに合わせて制作してみてください。
2.枝を準備する
紅葉狩りに行った際に拾ってきた思い出の枝や、ご家庭にあった枝、
プリザーブドやドライフラワーのステムなど、種類がさまざま混ざっていてもペイントするので大丈夫。
出来るだけ枝分かれした枝を準備しましょう。
(枝の太さや量は、作りたい作品の大きさに合わせて調整してください。)
3.枝を組む
あらかじめ準備した型紙の上で、大きさを確認しながら枝を組んでいきます。
集めた枝の中から太めの軸枝を選び、作品のベースとなる縦と横の骨組みを作っていきます。
一本の枝から複雑に枝分かれしているようなイメージで、枝どうしを組んでいきます。
壁飾りなので、出来るだけ平面になるように意識して組みましょう。
太い枝どうしはしっかりとワイヤで留めます。
裸ワイヤでもペイントするので大丈夫です。
飛び出る枝はカットし、角度を変えて取り付けます。
少し凹凸があるのは、自然なナチュラル感がでて、アクセントにもなり面白いので大丈夫ですが、壁飾りですのであまり飛び出し過ぎないよう工夫してください。
細い枝などは、速乾性の接着剤などで貼ると作業が効率良く進みます。
作品の外側に多くの細い小枝を貼り付けるように作っていきます。
外側に向けて枝が密になるように制作すると、作品上の濃淡にコントラストがつき、シャープなイメージが鮮明になります。
4.作品サイズから出た枝をカットする
型紙にあてて、型紙から出る枝をカットします。
少しインラインでカットすると額縁のようにスッキリとしたラインに仕上がります。
5.壁に取り付けるための画鋲用の輪を作ります
壁に接する枝の数カ所に、画鋲などでとめるための輪をワイヤで作ります。
裸ワイヤでも次の行程でペイントをするので大丈夫です。
6.組んだ枝をペイントします
2021トレンドの秋冬カラーは黒。
夕暮れに見た枝のように真っ黒になるよう艶消しのマットな黒のラッカーで枝をペイントします。
ペイントは屋外でするなど、換気に気をつけて行ってください。
ペイントが乾いたら枝のウォールデコレーションの完成です。
12月ですので、このウォールデコレーションにクリスマスオーナメントを取り付けて飾ってみましょう。
クリスマスオーナメントは黒、グレー、濃い赤、紺色などのダークトーンの色合いを中心にチョイスして用います。
今回の作品は三日月形が二つ流れるようにオーナメントを配置し、作品の中に流れを出してみました。
メリークリスマス & ハッピーニュイヤー!
楽しいクリスマスと良い年の瀬をお過ごしください。
REPORTER
梅澤 美貴 UMEZAWA Miki
NFD名誉本部講師 大阪府支部
花ファッションデザインチーム