3月は雪解けの季節。春はそこまでやってきています。
雪や氷が溶け、大地の下で眠っていた花々が芽吹き、新しい季節が始まります。
花ファッショントレンド2021の春夏のテーマカラーは「白」。
純白の花々と氷に見立てたペットボトルという身近な異素材を使って
自然より自然らしい “SUPERNATURE 超自然” な世界を表現しました。
新型コロナウイルス感染症により、私たちの生活様式が大きく変化している中、
新しくやってくる春への希望を感じていただければ嬉しいです。
<花材>
マーガレット
スプレーバラ(スプレーウィット)
ラナンキュラス ラックス
ホワイトレースフラワー
カスミソウ
ハナカンザシ
イベリス
シルバーレース
<資材>
500mlの炭酸飲料ペットボトル 2本
コットンスラブ(太めの綿の糸・白 )
地巻ワイヤ・白 #22
フローラルテープ・白
吸水フォーム
ティーキャンドル
アルミボウル(直径135mm位)
<作り方>
ペットボトルの飲み口と底を切り落とし、約5mmの幅で切り分ける。
ワイヤ13本を約5mmの間隔で並べて固定し、上下約8cmずつ残して、切り分けたペットボトルを平織で編み込む。
*平織…… 縦糸と横糸を交互に浮き上がらせて織る織り方
織った部分を半分に折り、上はそのまま、下は半分に折ったワイヤを添えて、ほどけないようにワイヤを巻いて仮止め、下側のワイヤは3本一組にしてフローラルテープで巻いて脚を作る。上側は1本にまとめる。
お湯を沸かし、編み込んだペットボトル部分にお湯をかける。熱によりペットボトルが収縮します。
※やけどに注意してください
縮んだペットボトルを中心によせるようスライドさせ、ペットボトルのなくなった部分のワイヤをひとまとめに巻き、形を弓型に整えて、上下のワイヤ部分をそれぞれ、糸で巻いて装飾する。
ペットボトル部分の空間が広いところにも糸を少し編み込んで上下部分との一体感を持たせ、5本を開き机に少しずつ押し付けるようにして、立てる。
開きすぎると安定が悪くなるので注意してください。
折り曲げたペットボトルの間に挟み込むサイズに吸水フォームをカットし、花を挿す側にストローを添えて糸で隙間なく巻き付け、1/2にカットしたワイヤーを2本Uピンにしてストローと逆側から差し込んでおく。
アルミボウルにティーキャンドル2~3個を入れて沸騰したお湯に浮かべて湯煎にして溶かし、ワイヤを持って浸して、保水を兼ねて吸水フォームを糸と一緒にコーティングする。
ストローの穴にハサミを差し込みながら糸を切り広げる。持ち手にしていたワイヤーを使って、吸水フォームを土台に固定する。
咲いている花は低めに、つぼみはラインをいかすように、葉を少し落とし気味にして高めに挿し、
適宜交差も入れながら、野原を切り取ったようなイメージで花を入れて完成です。
REPORTER
舛田美由紀 MASUDA Miyuki
NFD本部講師 神奈川県支部
花ファッションデザインチーム